複合診断による証の決定
患者入室時に、姿、顔、形、立ち振る舞いから気血営衛の偏在、日常生理状況など体調を『観(かん)の目』『見(けん)の目』にて診断把握。
脈状診・比較脉診による病症の把握。
4つの月齢(満月、新月、上弦、下弦)を確認し、本治法の適応側を判定する。
独自の腹部診断五穴による不問診断。
動作痛、自発痛などの病症が左右に片寄りがある場合の『虚実』と『適応側』の決定に有効(片方刺し鍼法)。
奇経八穴の主穴・従穴決定による『実』経絡診断。
補瀉手技、刺入深度、用鍼等の選択等々、『”虚性の邪”に対する”補中の瀉法”(経絡治療要綱)』を採用。
本治法開始に際し、穴に鍼を当てながら検脉し『脉締』『良脉』に近づいているかを確認しながら、証、適応側、選経・選穴の正しさを最終判断する。
今、そこにある痛み、疲れに対する治療をいう。
本治法の証、病理病証を考慮し、虚実に合わせ特効穴等も使用する。
標の治法には、『子午鍼法』、『奇経鍼法』、『刺絡鍼法』があり、
それぞれが独自性をもって病症に対応できる。