氣鍼医術 鍼術指南極意 目次

第1章 :はじめに

・氣鍼医術の定義      

・氣鍼医術における言葉の定義     

・氣鍼医術概論―皮膚に語りかける「極浅刺」の世界―     

 「気鍼医術」―治療の概略―       

 「経絡と氣」の存在を実感できる臨床症例     

 「子午鍼法」の実例 「側頭部の激痛」      

 「右肩が痛くて挙がらない」          

 「奇経鍼法」の実例 「背屈ができない」「胆石疝痛」    

 「本治法」の実例 「B型肝炎」     

 「高齢出産直前の逆子」      

・鍼灸医術の根本思想     

 「経絡」             

 「氣血営衛」     

第2章:氣鍼医術の診断術〜診断の目的

・観見(かんけん)の診断術 脉診診断術

・子午診断術・奇経診断術

・腹氣鍼診断術

・選経選穴診断術

・標治深度検脉診断術/月齢適応側診断法

・脉診診断術 -氣鍼医術の脉状定義―

・六部定位脉診― 脉診処と指の当て方―

         浮・中・沈位の診処

         六部における臓腑配当

・比較脉診

・脉状診

・標治深度検脉術

・後方標治深度検脉(写真)/伏臥標治深度検脉(写真)

・諸脉形状の論(脉法手引き草)

・病脉の想像図① 

・病脉の判別      

・病脉の想像図②      

・異常脉(怪脉)   

第3章 :氣鍼医術の基本

・基本手技 

  1)取穴の方法  

  2)押し手    

  3)刺し手 

  4)刺鍼時の構え

・補瀉の手法―脉状に応ずる手法

  1)氣鍼補法 

  2)氣鍼瀉法 

・虚性の邪・補中の瀉法  

・難経七十難、難経七十一難 

・生きて働いている経穴の重要性

・要穴の部位と取り方   

第4章 :氣鍼医術の治療法(1)

・基本鍼法

  1)「氣鍼」鍼法

  2)「氣刺鍼」鍼法

  3)「空中氣鍼」鍼法

・標の治法 「子午鍼法」の実際

・左右経絡の虚実判定に不可欠な子午鍼法

・同側子午鍼法 

・子午鍼法の治療穴 

 「奇経鍼法」の実際―経絡の虚実判定に不可欠な鍼法

・奇経八総穴の部位と取穴 

・奇経鍼法の実例 

第五章:氣鍼医術の治療法(2)

・本の治法〜脉診流の神髄 

・「証」決定の法則 ―難経六十九難の法則― 

  難経六十九難の治療原則  

  氣鍼医術におけるー六十九難の臨床的運用解釈―

  氣鍼医術における「証」の基本型 

・「証」決定の方法 ―脉状診による判定― 

 (ⅰ)証決定の第一段階(1) 腹氣鍼診断術 

    腹部診断五穴 

    腹部診断五穴の部位と取り方  

    腹氣鍼診断における適応側判定穴 

    腹氣鍼における証の決定方法 ―代表例―  

    陰経瀉法の要注意点            

 (ⅱ)証決定の第二段階 不問診断    複合診断術         

 (ⅲ)証決定の第三段階―適応側の決定―

   (1)なぜ「片方刺し」なのか―片方刺し原則― 

   (2)適応側判定の方法―経絡経穴の左右の虚実判定の方法―

      ①子午診断術 による判定    

      ②奇経診断術による判定   

      ③腹氣鍼診断術による判定 

 (ⅳ)証決定の第四段階 五行病証診断(取穴原則)―難経六十八難― 

   (1)病症的性質(五行病証)

   (2) 語源的意義  

      井栄兪原経合の配穴(陰経)(鍼灸聚英)

 (ⅴ)証決定の第五段階(最終判定)選経選穴診断術 

・総括 複合診断による治療の実例

   実例「寒気・咽喉痛」  

   実例「腰椎椎間板ヘルニア」 

第六章:「氣鍼医術」実例集

実例01:原因不明との診断を受けた病症  

実例02:聴神経腫瘍 

実例03:高齢出産の逆子 

実例04:肺炎の高熱  

    「肺炎球菌ワクチン」について 

実例05:胆管手術後の高熱  

実例06: 脳梗塞後の不整脈 

実例07:原因不明の不整脈 

実例08:虚血性心疾患「心虚肺腎実証」の治療 

    「虚血性心疾患患者」の脉波・コロトコフ音記録計の脉電図

    (脈波・コロトコフ音記録計parama-tech社製)

実例09:腎臓結石の疝痛発作    

実例10:腰椎椎間板ヘルニアの夜間激痛 

実例11:頚椎捻挫の激痛 

実例12:原因不明のめまい・ふらつき病症 

実例13:胸椎椎間板ヘルニア 

実例14:坐骨神経痛 

実例15: 風邪症状「のどの痛み、頭痛、微熱が取れない」

実例16:頭痛の子午鍼法     

実例17: 井木穴の瀉法 

    「二日酔いでみぞおちがむかむかする。」 

    「昨日から扁桃腺がはれて痛くてつばも飲めない。」  

実例18:肝臓・心臓疾患 45歳女性  

    「γ―GTP/1456が1ヶ月半で89まで降下した女性」  

実例19:腰椎椎間板ヘルニアの激痛 

第七章:医論雑論

・伝統鍼灸医術を受け継ぐということ 

・医療過疎地に鍼灸術を! 

・塾的卒後教育の必要性 

・巧みの技-脉診力を磨く  

・私の人生を変えた本、二冊   

・病院内鍼灸院について  

・西洋医学知識の桐箪笥保管論 

・「科学的な」ということ 

・つれづれなるままに 

・誤治雑感  

・未病を治す鍼灸医術 

・論より臨床事実 

第八章:伝統鍼灸医術における基礎理論

・脉診流「氣鍼医術」の解説にかえて〜神戸はり医術研究会理事:南喜雄

あとがき

恩師・福島弘道先生(お写真)